子供とバイクツーリングに行きたいと夢を持つ方は多いのではないでしょうか。私もその一人でした。子供にバイクで風を切って走る楽しさと道路上の危険を学んでほしかったからです。
いざ子供が産まれて一緒に走ろうとした時、勿論怖さもありましたしどう対処すると自分や子供の精神的な不安が和らぐか試行錯誤しました。いざ一緒に走ると子供の喜ぶ顔や怖がる顔など沢山の思い出を作る事が出来ました。
実際に娘とタンデムツーリングをしている私が経験をもとに解説します。
実際に子供とタンデムツーリングしている様子もYouTubeの動画チャンネル内で公開しています。
タンデムツーリング
最初は皆怖い
自身の経験や周囲の話を聞いても共通するのが、最初は子供を乗せて走る事が怖かったという話です。いざ後部席に乗せてタンデムを始めるとなると私も怖かった印象があります。
しかし、この恐怖感は車を運転する時もバイクを運転する時も必要な感覚だと思います。だからこそ安全を意識して運転する事が出来ます。
恐怖感を克服するための方法
こればかりは入念な準備につきます。子供に対しても十分な装備の用意や、タンデム走行中に意思疎通する事が出来るインカム。最初の走行は家の近所をグルグルと走ってみて子供と自分がタンデム走行に慣れる事です。
子供は予測不能な動きをすることがあります。自宅周辺を安全に走れる環境でじっくり子供に乗車時に気を付ける点など教えながら双方が慣れる時間を確保する事が出来ます。
子供に必要なバイク装備
フルフェイスヘルメット
安全の為フルフェイスヘルメットを用意しましょう。私の事故経験から、単独30キロの転倒でも顔面強打してフルフェイスで助かりました。手足の骨折は五体満足に戻れる確率は50%と言われました。結果的に無事回復出来ましたが、低速走行時でも十分死亡事故に繋がりますのでフルフェイスを用意しましょう。
JIS規格や国外品でもの安全規格対応品を選ぶようにしましょう。大人も子供もヘルメットの規格に関する指定はありません。高級有名メーカーのヘルメットでもDOTなど国外規格品も多いです。自転車用ヘルメットなどは避けましょう。
意外と帽子を間にかませたりすると、レディースのSサイズなど子供でも被る事が出来る場合が多いです。レディースの小さいサイズのアイテム全般が子供に使える事が多いです。
タンデムベルト
子供と自分をつなぐためのタンデムベルト。繋がっていると逆に危ないかもしれないと感じますが、私は何度も救われました。急な停車や急ハンドルで車の飛び出しを避けた時や、子供が走行中に寝落ちしてしまった時です。
装着のコツは、締めすぎない事です。それぞれの体格やバイクに合わせてある程度余裕を持たせましょう。締めすぎると体制を変える事が出来ず二輪車の運転に支障をきたします。
ミドルカットシューズ
中々高価なライディングブーツを用意する事は難しいと思いますが、確りと足首まである靴を使用する事で車両転倒時に足首の損傷を予防する事が出来ます。
我が家では移動時にも動きやすい登山も出来るタイプの動きやすいものを使用しています。紐はゴムバンドになっているので結ぶ必要はありません。
手足のプロテクター
子供用の汎用プロテクターを使用しています。外部から取り付けするタイプは路面との摩擦抵抗を無くしスライドさせる事で身体の損傷を防ぐ役割を果たします。衝撃吸収タイプではありませんが、比較的低価格帯で入手可能ですのでお勧めです。
個人的に小さな転倒事故でも骨折をしてしまう事を経験しましたが、関節の骨折は完治させる事が難しい場合が多いらしく治療も難しくなります。まっすぐの骨より関節を重点的に守る事をお勧めします。
上半身プロテクター
胸部や脊椎の保護プロテクターはバイク事故の死亡率を低減するために必須のアイテムです。確りしたヘルメットと上半身プロテクターで重大事故の死亡率に対し対策可能になります。最低限必要な装備として用意する事をお勧めします。
グローブ
子供用のライディンググローブが中々身近で手に入らない為、軍手や自転車用のグローブを代用しています。タンデムバーを握るので滑らない手袋を用意する事をお勧めします。体格によってはレディースサイズのライディンググローブの購入もオススメです。
タンデムバー
タンデムバーは握りやすい物を用意しましょう。純正品は小さかったりただのバンドだったりしますが、後部席に乗ると安定感がありません。子供が乗る事を考えると、タンデムバーは確り両手で力を入れて持つことが出来る物に交換する事をお勧めします。
背もたれ
加減速による落下を防ぐ為に背もたれを用意する事をお勧めします。タンデムベルトを加減速の際に引っ張られると運転者も非常に運転しにくいですので、子供の前後動作に対する対策も必要となります。私の場合はリアボックスを背もたれ代わりに装着しています。
子供も当然長く座っているとお尻が痛くなったりしますので、後部席でタンデムバーを使用してお尻を浮かしたりして休むことができますし、背もたれがある事で落下の危険性が減りますのでお勧めです。
カッパ
バイクツーリングに雨はつきものですが、カッパがダメだとずぶ濡れになってしまいます。対水圧に確りと注意し、運転者でなくてもある程度対水圧の高い物を用意しましょう。上下セパレートタイプが動作の妨げにならず、緊急の防寒着としても使用出来る為お勧めです。
インカム
インカムは必須です。実際にインカム無しでタンデムもしましたが、意思疎通が出来ないため段差や右左折や急停止など後部席に大声で伝える必要が有りますがまず伝わりません。インカムがあると、事前に次の動作へ入る前に意思疎通する事が出来ます。
今はインカムも安く出手に入り性能にも問題ありませんので、導入をオススメします。雨の日も含めこのシリーズを8年程使用しています。初号機の8年物のインカムも現役でバッテリーの減りも極端な事無く普通に使用出来ています。
簡易ステップ
ステップに足が届かない場合、車輪やチェーンへに足が絡まって大事故に繋がります。当然ながらステップに足が届かない間は踏ん張りも効かずブレーキ時に子供がリアシートから滑り落ちてきてしまいますので、タンデム走行は危険です。
脚が届かない子供の場合は対策品がありますので必ず使用しましょう。マフラーで火傷や車輪巻き込みなど防止するためにも使用を推奨します。
年齢制限
二輪車の同乗者に年齢制限はありませんが、私が子供とタンデム走行を始めるにあたって基準にしたことは「自分の行動が周囲に与える影響を理解できているかどうか」です。走行中に落下しないよう最低限の判断力が付いてくる6~7歳でタンデムツーリングを始めました。
また、走行への恐怖感が勝ってしまう場合は何度か練習を重ねて子供にもバイクはルールを守って乗ると怖くない事を何度か短距離走行で体感させる事で慣れさせましたが、どうしても怖くて乗れない子供もいると思います。無理に乗せてトラウマにならないよう、子供のペースに合わせる事も大切です。
まとめ
道路上には危険が沢山あり、それに備える事の重要性を中心にお話しました。貰い事故も当然発生しますので、日頃から車の視界になりやすい場所など意識して車を運転するとバイク走行時に気を付けるべき点も見えてくるかと思います。
また、道路上は基本的にルールを守って走行していればある程度の安全が確保される仕組みになっている事は二輪、四輪関わらず運転者であれば理解されていると思います。バイクの欠点に見える場所も、ルールを守り確りと安全対策をして走行する事で大きなメリットとなり、それがバイクの良さである事もまたタンデム走行を検討されている方は理解されていると思います。
道路上の危険に対しては、ルート選定で右直事故を避けたり流れの速い道路を避けるなど、親の判断である程度回避できます。そこはこれまでの二輪の経験を活かして臨機応変に子供とのツーリングを楽しんで頂ければと思います。
2輪車専用の有料ナビアプリなど非常に便利ですし、遠回りしても信号のある交差点や右折を避けるルートなるべく選定をしてくれている気がしますし、排気量に応じたルート選定をしてくれます。また、ツーリングマップル(ツーリング専門地図)を利用してルート選定をするとより良いツーリングが可能です。
最後まで読んでいただき有難うございました。
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タンデムスタイルの単独取材記事と特集記事にて私やバイクチームのバイクライフについて複数ページで紹介いただきました。コミュニティの作り方やチームの運営、わたし個人のバイクライフについてもお話ししています。
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私はタンデムスタイルの取材記事と特集記事でデグナー製品をお勧めしています。
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