夏の車の暑さに困っている人は多いのではないでしょうか。
簡単に日差し除けで対処しても根本的な車の構造により車体是全体から熱が入って来るので効果が薄い場合が多です。
車の車体と言うのは断熱処理されていません。
特に暑さに弱い構造の車には、また違った視点から対策が必要になって来ます。
今回は、その方法を紹介していこうと思います。
車のエアコンガス補充【車の暑さ対策】
まずは結論から説明します。
車のエアコンガスは時間と共に減少していきます。
減少するとエアコンからの冷気の温度が高くなり空気が冷えにくくなり、結果的に車内の温度上昇につながります。
そんなエアコンガスですが、法的にも問題なく個人でもポイントを押さえれば簡単に補充する事が出来ます。
エアコンガス補充が暑さ対策になる理由
エアコンガスを補充するとエアコンの吹き出し口からの冷気が格段に冷たくなる為、最も効率よく車内温度を下げる事が可能です。
効率よく車内を冷やす事が出来ますので、熱い車内で我慢したり車の中が冷えるまで社外で待機する時間も短くで済みます。
結果的に、中にいても外にいても暑い中で我慢してストレスを感じる時間が最短で済むという事になります。
サンシェードを使って大きなガラス面からの光を防いで、エアコンで冷やすとあっという間に車内温度も下がっていきます。
エアコンの効きは車のエアコンガスの状態と車の古さや、いかに放熱させる事が出来るかで大きく変わるという事ですね!
根本的な解決がまず一番最初やるべき事です♪
エアコンガスの補充方法
エアコンガスの補充は思っているより簡単にできますし、整備士ではなくても問題ありません。
挑戦してみる価値あると思います。
エアコンガス補充必要性の目安
そもそもエアコンガスの補充が必要かどうか解らない人も多いと思います。
当然新車や買って車検一回も通していないレベルの新車は必要ありません。
初回登録から5年以上経っている車や、最近の車であればエアコンガスのレベルゲージが付いているのが一般的だと思います。
ボンネット内のどこかに四角い部品に丸い小窓が付いている物が付いていたらそれですね。
エアコン稼働時に気泡が沢山見える状態だとエアコンガスの補充が必要になって来ます。
あくまでも目安ですので、とりあえず、エアコンガスのレベルゲージを使用して、ガスの内圧を計測しましょう。
序にエアコンガス200g1缶買っておくと良いと思います。
どちらも非常に安い物ですので、エアコンガス充填を業者に出して工賃まで取られる事を思えばめちゃくちゃ安くでエアコンガス補充が可能です。
自分は、冷媒ガス200g1缶とレベルゲージ付きのホースのセットを購入しました。
冷媒は200g1缶入れれば十分です。
エアコンガス補充前準備
エアコンガスの補充に必要な物は二つだけです。
先ほど紹介した冷媒とホースセットを用意します。
ボンネット内にエアコンガスの配管が二種類ありますので、配管のキャップに「L」と書いてある方の配管をさがします。
もう1つに「H」側のバルブもありますが、そちらの配管はハイプレッシャー側になりますので、そもそも配管にホースが入らないと思います。
配管の場所は車種によって全然違いますので、自分で探すのが早いと思います。
ググってるよりボンネット開けてみればすぐにわかると思うので。
バルブを見つけたら、「L」側のバルブにホースを差し込むわけですが、その前に冷媒のガス管をセットしておきましょう。
エアコンガス充填前準備注意点
まずは、エアコンガス充填の為にガスとホースの事前準備をしますが、少し注意が必要になります。
ガス缶の上部はゴムの蓋の様な形状になっています。
ホースのネジの部分を回して差し込んでゴムの蓋を突き破るとの中のガスが放出される構造になっていますので、最初にチャージホースのネジは一番上まで回して上にあげておきましょう。
下にさがったまま冷媒のガス缶をねじ込むとガス缶の蓋に先に穴が開いてしまいます。
中身が噴き出す事はありませんが、ガス管への穴あけは手順通り行うようにしましょう。
エアコンガス補充作業前ホース内空気抜き作業
エンジンを掛けない状態でホースをエアコンガスの配管にカプラーオンします。
この時点で気を付ける事は、エアー抜きを忘れない事。
ホースの中には空気が入っている状態です。
エアコンのガス管内部というのは、空気の入っていない真空状態を保っています。
空気が入ってしまうと故障や誤作動の原因になります。
なので、ガス管を回してホースの取り付け部に隙間を開けて「プシュッ」と鳴る程度で良いので中の空気をガスの内圧で外へ押し出させます。
その際隙間からガスを出し過ぎないように注意しましょう。
一瞬でも十分ホース内の空気は全てホース外へ排出されますので。
専門業者の方などは真空引きという方法を使用して空のガス管に充填したりすると聞きます。
流石にかなり専門分野の話にはなりますが、自分で車のエアコンガスの補充をする際にも空気を混入させない事に確りと注意をしましょう。
エアコンガスの補充開始
準備が整ったら、エアコンガスの準備に入ります。
まずはエンジンを掛け、エアコンを冷気マックスまで温度を下げ強風にします。
内気循環モードにし、窓を開けてエアコンが指定温度で停止しないように外へ冷気を逃がします。
ポイントはエアコンコンプレッサーを動かし続ける事です。
エンジンを掛けるとエアコンの機能も動きますので、チャージホースのレベルゲージも動き出します。
暫くまって、エアコンガスの内圧が上がったところでゲージを確認します。
写真くらいガスが減っていると200g1缶程度は入ります。
ゲージを確認したら、エアコンガスの缶にネジを回して穴を空けてネジを解放します。
すると、ガスが注入され始めます。
しばらく時間が必要になりますので、ガス缶を振ったりしながら必要量になるまで充填します。
恐らく写真のレベルだと1本丸々入りますが、車種にも寄る所ですので確りとレベルゲージを確認しながら補充しましょう。
充填が終わればガス管のネジを締めます。
最後に車側の配管からもカプラーを取り外したら完了です。
最初に付いていた蓋を取り付けて終わりです。
余ったガスなどあれば、車屋さんにお願いして適切に処分してもらいましょう。
大気開放は環境破壊です。
思わぬ過剰補充に注意
エアコンのガス補充は簡単ですが、補充し過ぎる場合があります。
一番最初に説明した通り、車のエアコンはコンプレッサーは動き出してから30分程かけてエアコンの内圧が上昇します。
なので、車のエンジンをかけてコンプレッサーが動きだして直ぐのレベルゲージの数値から時間をかけてかなり上昇していく事になります。
ゲージの青い部分の半分くらいまでエンジン始動時にレベルべゲージが動いた場合、恐らく30分もしたら青いゲージと黄色のゲージの境目近くまで上昇すると思います。
もし、エンジンを掛けてすぐのレベルゲージの数値を見て写真の様に全然足りていない状態であればそのまま200gのガス缶1本は入るので気にしなくていいですが、意外と入っていた場合はガス管に穴を空けるのを待って30分程ガスの内圧上昇を待った方が良いです。
30分後にゲージを見て、黄色ゾーン近くまでいっていたら補充の必要はありません。
無理やり入れても、エンジンかけてエアコン稼働させてから数十分したら走行中でも停車中でもエアコンが停止し送風に切り替わります。
真夏の炎天下の中子供連れで外出中にエアコン止まるなんて考えられない!
灼熱で熱中症になっちゃうよ(>_<)
ママの言う通り、エアコンガスの入れすぎは外出先でも思わぬトラブルを招く事もあるという事ですね!
気を付けてポイントを押さえた作業をすれば問題ありませんので、家族を困らせないためにも確りポイントを押さえた作業を心がけましょう♪
コンプレッサーの動きが悪い車の対処法
最近エアコンのガス補充したりしたけど、なんかイマイチしっくりこないなぁ…。
年々エアコン入れたら振動が大きくなってくる気がするし。
こんな人こそ添加剤試してみると良いかもしれませんね!
物凄い効果で劇的に冷えるようになる訳ではありませんが、メンテナンスする意識で使用するとエアコンの機械全体を健康に保てるようになりますよ。
こんな方は、エアコンコンプレッサー用の添加剤を使用してみるのもいい手です。
コンプレッサーの動きをサポートしてくれるので動きが良くなり、燃費の改善にも役立ちます。
ホースを使用していないので、空気抜きの必要もありません。
エンジンかけてガス管に注入するだけです。
長い目で見ると、エアコンもオイルで機械部分の動きを循環していますので、定期メンテナンスに使用すると長く確りとエアコンを維持していく事が出来るかもしれませんね。
車はあくまでも消耗品ですので、少しでも長持ちさせようと思うと、ある程度メンテナンスは必要です。
年中もったいないからとエアコンを動かしていないと、やはりコンプレッサーもオイルが循環せずに壊れますので、年間通して月に一回程度は時々エアコンを入れて動かしてやるようにしましょう。
エアコンが利かなくても車検は通りますし、個人の主観でもありますので機能の低下は見落としがちです。
車屋さんに頼んで高額な金額を払って作業して貰うのも安心料として考えれば作業が不安な方にはお勧め出来ますし、自分で挑戦したい方は安く上がって簡単な作業なのでお勧め出来ます。
まとめ
古い車程エアコンガスは抜けやすいです。
段々と車も古くなってきてあんまり夏場エアコンが効いていない気がしている方は、一度試しにやってみる価値があると思います。
自分でやってもいいし、ホームセンターでもエアコン内部の全体清掃まで機械使って専門的に行ってくれる所もあります。
エアコンガス補充したくらいではどうにもならなかったら、一度プロに相談してみるのも良いと思います。
それでもイマイチ改善し無かったり、すぐに調子が悪くなるようなら乗り換え時期じゃないかと思います。
ほかの細かな部分も同じくガタが来ており、どんどんと修理箇所も増えていく事でしょう。
製造された年が古い車は、これ程外気温が上昇する界になる事を想定して設計されていない事もあり、耐熱や放熱に関して相当弱い印象があります。
機械的に高温になるとエアコンコンプレッサーの保護の為、リミッターが掛かってコンプレッサーが停止してしまう車種もあります。
自分の乗っていた十数年前のモデルの車がそうでした。
自分はボンネット周りを加工して放熱するようにして解決していました。
10年前以降の車はそう言った熱に弱い傾向があります。
古い車に乗るとそれなりに工夫が必要になったり、手入れに手間がかかるのは車も同じです。
なるべく自分で出来る作業は自分でやった方が、当然維持費の削減につながりますのでお勧めします。
そもそもの仕様が古く、現代の夏の高温に耐えうる設計をされていない車はいくらエアコンガスを入れても大して変わらない事も多いです。
スペックがそもそも不足している場合ですね。
エアコンガスで全ての暑さ問題が解決する訳ではありませんが、車内全体における暑さの原因に対する効果の割合としては最も大きいと思いますのでお勧めです。
最後まで読んでいただき有難うございました!
誰かのカーライフに役立てばと思いますし、地方の子育て家庭に車は必須です。
世の子供たちの車内熱中症対策にも貢献出来ればと思います♪