ミニトマトの栽培を始めようとしている人や既に始めている人の中には、収穫までの流れや細かな注意点を確り把握できていない方も多いのではないでしょうか。
こちらはミニトマトの年間栽培サイクル表です。各項目で適切な作業が必要になります。
私も毎年子供達とミニトマトの栽培に取り組んでいますが、情報を知らない事で失敗してきた経験も勘違いして失敗した経験も多々あります。大切なことは、確りとポイントを抑えて栽培に取り組む事です。
この記事では、ミニトマト栽培のポイントを抑えてより効率的に隙間時間だけでも栽培し、成功率を上げるために必要な情報を体系的に紹介しています。経験者の方も基本に立ち返っていただける構成となっています。
趣味で家庭菜園に10年程取り組んでいる私が解説します。
植え付け後の栽培方法
植え付け後の実際の栽培方法について紹介していきます。植え付け前のプランターの準備や鉢底石の敷き方、土の量など詳しい植え付け方法を知りたい方は下記リンクよりお願いします。
水やり
苗の植え付けが終わり次第水やりを開始します。今後のミニトマト栽培の水やりで重要なのは水の量と環境に合わせた頻度です。経験がかなり影響してくる判断が必要にはなりますが、大まかな目安を紹介します。
支柱の設置
≫植木鉢の場合
植木鉢に支柱を立てる際に棒を組み合わせる方法だと、ミニトマトの苗の根本に中心となる棒を突き刺してから、周囲にガイドとなる棒をさしてセンターの支柱一点に集中させる三角型の立て方が有名ですが、その方法だと根を痛めてしまうためオススメしません。
慣れないと根を傷つけないように設置するのは難しいですし、雨風でどんどん揺れて根本が緩くなり病害虫の侵入経路となってしまう事から、私は円形の支柱を使用しています。
朝顔のものより長く作られています。この円形の支柱であれば、枝葉も確りサポートしてくれるので安心です。私は栽培も植木鉢をオススメしていますが、以前プランターを使用していて病気が頻繁に映った経験から植木鉢で分けて管理する方が管理しやすいからです。
植木鉢は後からでも向きを変える事ができますので、成長してきて実が付いてきたらそちらを太陽の光に当たるように向きを変えましょう。ミニトマトの実は同じ方法につきますので、そちらを日に当たるように支柱の沿わせ方や向きなど調整します。
≫プランターの場合
プランターの場合は支柱を横展開し、立てかけて固定する方法をとっていました。今は便利な支柱も出回っていますので、立体的にプランターを囲むタイプの支柱が使いやすいかと思います。
しかし、プランターの場合台風に遭遇した場合など避難させる事ができません。植木鉢であれば1つづつ動かすとそれで済みます。栽培環境なども大きく関係してくる為、プランターか植木鉢どちらを選ぶかは慎重に決めましょう。
わき芽つみ
主枝と葉の隙間から伸びてくるのが「わき芽」です。栄養を主枝に集中させる為に余分に生えてくるわき芽は摘み取ります。気付いたら小さなうちに手で摘み取りましょう。
ハサミを使用すると病原菌が侵入するリスクが高まってしまいますので、ミニトマトの作業は出来る限り綺麗な手で作業するようにしましょう。
ある程度大きく育ったわき芽を利用して株を増やす事が可能です。摘み取ったわき芽を根が出るまで水で育てるか、直せつポリポットに砂を入れてそこにさしてやると成長して苗になります。同じ品種で良ければ、1株用意してそのまま株を必要な数まで増やす事も可能です。
受粉作業
花が付き始めた所で、受粉作業を行います。虫が受粉してくれる事もありますが、念のため簡単なので試してみる方が成功率が高まります。
受粉作業は簡単で、支柱や花の部分を軽くたたいて揺らしてやる事で上手く受粉します。直ぐ簡単に出来ますし、栽培成功率も高まるのでオススメです。通りがかりに軽く支柱をトントンとたたくだけで栽培成功率が向上します。
摘芯(てきしん)
苗が成長していくとどんどんと上へ伸びあがって行きます。あまり上まで伸ばし過ぎると手入れが大変になり、味も落ちてしまいます。
支柱の高さを超えるか、5~6段目の実がなったところで上の葉2枚(葉っぱの付いた枝2本)を残して摘芯(先端を折りとる)します。
トマト全般に言えますが、トマトの実は主に上に付いている葉で成長します。実がなっている上には必ず2枚~3枚の葉っぱ軍が挟まります。古くなった実より低い位置の弱った葉などは、養分を吸収してしまう為取り去ります。
追肥
追肥は1段目の実が付いて収穫が始まったタイミングで化成肥料一握りを株の周りに撒いて土となじませましょう。以降は2週間~3週間に1回のペースで追肥一握りをあたえます。
収穫方法
実の摘み取り方
花が上手く受粉するとしたの段から徐々に花の中心からミニトマトの実が出てきます。
日差しが強くなるとどんどんと成長していきます。ミニトマトは暑さや乾燥に強い植物です。しかし、昨今のコンクリートや石を敷いた照り返しの強い敷地内ではさすがにミニトマトも耐え切れず葉焼けを起こしてしまいます。
葉の表面に黒い点々が出てきたり、葉がカサカサになったりしている場合は葉焼けの可能性が高いですので、朝日が当たり、午後日が当たらない場所に移動して様子を見ましょう。新しく出てくる芽に何も異常が無ければ葉焼けです。
焼けた葉はもとに戻りませんし、日差しの強い日は一日で葉が全て焼けてしまいます。夏場一日日が当たる照り返しの強い土地であれば、午後日陰になる対策が必要です。
確りと実が成長し、下の段から赤くなってきますので、好みの食べごろで順番に摘み取りましょう。消毒したハサミを使用しても良いですし、手で取る場合はトマトのヘタと葉の部分とのつなぎ目が関節の様になっていますので、そこから簡単に片手で折り取れます。
色々なカラーの実を育てておくと、カラフルで綺麗なのでお勧めです。子供のいる家庭だと特に喜ばれる事でしょう。私の家庭では子供たちの取り合いになっています。
ミニトマトは摘果しない
大玉のトマトなどは摘果(主枝に近い実5つ程残して小さなうちに摘み取る)して品質安定を図りますが、ミニトマトはほとんど影響が無いので摘果の必要はありません。
出来た実を全てそのまま育ててもおいしく元気に出来上がります。
野鳥対策
野鳥対策にはネットを使用しましょう。ベランダなど高い土地でのミニトマト栽培では、取りに食べられる被害が想定できます。エアコンの室外機並みの大敵ですので、ベランダ栽培の方は鳥よけネットを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ミニトマトの家庭栽培は、確りとポイントを抑えて適切にそだてて行けば、隙間時間しか取れない子育て家庭でも確り収穫までやり切る事ができます。
家庭菜園で作った食材が食卓に並ぶのはとても充実感を感じる事ができます。子供と一緒に喜びを共有出る事も魅力ですし食育にもなります。
趣味としての家庭菜園も好みの野菜や果物を好きな品種を選んで丁寧に栽培出来る事が魅力です。手間と時間をかけて育てた分、その美味しさは格別です。
最後まで読んでいただき有難う御座いました。
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