この記事では、アルトワークスHA36Sを中古で入手してカスタムする際の方法や注意点を紹介します。重要ポイントに注意して車両選びをすれば、ポンコツ車両を買って後悔する可能性が低くなります。
車両を店頭購入する場合と、車屋さんにお願いしてオークション仕入れをしてもらう場合で注意点が異なります。
違いは実際に見て購入する店舗購入と、オンライン情報を元にオークション会場で車屋さんに実車確認をしてもらい購入する方法の2点です。
もちろん、車屋さんが信用できる事は最低限必要な条件です。店頭購入とオークション仕入れでそれぞれ注意点が異なりますので、ポイントをおさえる事が重要です。
実際にアルトワークスHA36Sの中古車をオークション仕入れで購入した私が、重要ポイントを厳選して紹介します。
アルトワークスHA36S中古車両の選び方
中古車の購入方法として、店頭購入と車屋さんによるオークション購入の2つがあります。
これから順に注意点やメリットとデメリットなど紹介していきますので、中古車購入の重要ポイントとして参考にしてください。
店頭購入注意点
店頭車両購入のメリットは直接車を確認して購入できる点です。恐らくこの情報を見ておられる方は少なからず知識のある方だと思いますので、テンポよく説明していきます。
中古車購入の際の一般的な確認点として車歴と車両状態は欠かせません。
中古車を購入する時に必要なのは実車を確認できる知識は勿論ですが、それは誰もが持っているわけではありません。
それでも車歴と車両状態を確りと書類やお店の人と話して確認する事で大きなトラブルを抱えた車や好みの合わない喫煙車を購入してしまう確率を大幅に削減できます。店頭購入のメリットを最大限に活かして下さい。
購入後にカスタム予定の人や、カスタム車が苦手な人もいると思います。
買ってから乗ってみたらエンジンルームから音が出る部品が付いていたり、マフラーが純正みたいだったけど実は社外品で音が大きかったという失敗をする人も見てきました。
カスタムの有無は好みや今後の車両造りの方向性に関わるので、確りとカスタムの有無と程度を確認しましょう。基本的に、過度なカスタム車はトラブルが付きものですので避けて下さい。
純正状態で程度の良い物を入手できるのが最も好ましいです。
オークション代行購入注意点
オークション代行購入においても、中古車購入の際の一般的な確認点として車歴と車両状態は欠かせません。
オークションの場合は、店頭にない車を業者に仕入れてもらえる半面簡単な注意点が1つ増えます。オークション情報を事前に確りと目を通し、問題となりそうな点が無いか確認する事です。
車屋さんの使っているオークション会場によって差はありますが、各地域にいくつかオークション会場があります。(近畿ブロックなど大きな範囲です)大体どこも同じような情報を掲載しています。
オークション情報は中古車購入時に必要な注意点を販売店がまとめて掲載してくれていますので、店頭購入の時のように自分で情報を聞き出す必要はありません。
その代わりに、実車はオークション当日に車屋さんがオークション会場で確認する事になり、自分では購入して車屋さんの工場に入るまで見る事ができません。車屋さんに確りと自分の好みと欲しい車の状態をすり合わせておきましょう。
カスタムの有無も確りと確認しておきます。変なカスタムをしてある場合、その後の自分のカスタムプランに対して邪魔になり補修する必要が出てくる場合があります。その場合は別途費用が発生する為無駄な出費になります。
カスタム車が苦手で純正部品に変えてもらう場合は、純正部品が高額なためかなりの費用が余分にかかってしまう事になりますので十分注意して購入前確認を行いましょう。
オークション代行で車両を仕入れてもらうのは少し特殊な例ですので仕組みを簡単に紹介します。お店によって対応も異なると思いますが、基本的には以下の流れとなります。
実際に入手した車両の紹介
私が普段意識している点は、スポーツタイプの車両を購入する事が多いので、無茶な乗られ方をしていないかを資料の情報から読み取って購入します。
車体やエンジンに過去にかかった負担は資料からは読み取れませんし、車屋さんにオークション会場で見てもらえる範囲も限られます。大事に乗られてきたであろう車両を情報から想定して選びます。
最終的には車両入庫して試走した時のコンピュータの反応やエンジンルームや車体のヨレを確認してからしかわかりません。中古購入のデメリットではありますが、その状態に合わせてカスタム内容を最終決定します。
今回入庫した車両は希望を上回る車両でした。ここから実車を紹介していきます。
実車確認
購入車両は資料に無かったカスタムが多数ありました。私が購入前に把握していたカスタム内容を紹介します。
社外エアークリーナーとマフラーとダウンサスの3点のカスタムを事前に把握していました。
吸気と排気と軽いを既に欲しいパーツでカスタム済みでしたし、コンピュータチューンや過度な低車高などメーカー保証の対象外となるカスタムはされていませんでした。
メーカー保証の対象かどうかは、最後の保険として中古車購入時には意識して確認しています。
では、ここからは実際に取り付けされていた想定外のパーツを紹介します。
メンバーブレース
メンバーブレースは車体前方のエンジン搭載部分の車体のゆがみを抑制し、走行フィーリングを向上します。
また、メンバーブレースは車体のゆがみを抑制する必要が有る場合に取り付けされる事が多いです。
アルトワークスHA36Sの場合、ちょうどフロントジャッキアップポイントに使う部分にボルト固定されますのでフロントのジャッキアップは片輪づつする事になりますので、作業時には作業効率が落ちるデメリットがあります。
OS技研スーパーロック
OS技研のスーパーロックという高機能LSDが搭載されていました。これはメンバーブレース入れる必要が有るカスタムパーツです。
LSDとは、簡単に説明しますと駆動輪の左右回転誤差をなくし、旋回時にエンジンの力を路面に伝える働きがあるパーツです。
純正では左右タイヤの回転誤差を生み出し安全に旋回や小回り出来るように作られていますが、このLSDを搭載する事で普段使いは少し不便になる代わりにスポーツ走行で軽快な走りをするように仕様変更をすることが出来ます。
デメリットは車両への負担が大きくなる為、車体の保護の為にも補強パーツが必要になります。
また、OS技研の製品は品質が高く独自の製法で高い品質を提供している企業で、今回搭載されていた製品は他社のLSDとは違いかかる負荷に応じてなめらかに回転誤差に影響を与える製品です。
LSD特有の異音も発生しませんし、ハンドル全開で小回りしても全く違和感なく小回り可能です。LSDのデメリットを無くした製品がOS技研のスーパーロックです。非常に扱いやすいLSDでした。
簡易コンピュータ
助手席の足元に簡易コンピュータが引き込んでありました。以前ソニカのカスタムで紹介している製品と似たような製品で、吸排気系の簡易カスタムを可能とするパーツです。
コンピュータ書き換えやフルコンピュータへの載せ替えに比べると、ほんの気持ち程度のカスタムパーツです。
ソニカのカスタム記事で類似パーツの紹介をしています。
外観と内装
実際に納車した車両の外観と内装の紹介です。オークションでの評価通り非常にきれいな車両外観と内装でした。
外観紹介
既にカスタムして納車してからの写真ではありますが、もともと車体横のラッピングは剥がしてありました。私も車体購入したら剥がすつもりでしたのでちょうど良かったです。
リアのワークスマークも取り外してあり、まるでアルトみたいですがそれも希望通りです。目立つエンブレムやラッピングは好みではありませんので、全て取り外す予定でしたから手間が省けました。
フロントのエアダクトにもエンブレムがありましたが、そのエンブレムも撤去しました。
内装紹介
内装の状態も非常に良く、車内はとてもきれいな状態でした。
運転席のシートに少しヘタリと記事の擦り切れがありましたが、乗っていれば発生する劣化ですのでよくある事です。中古のセミバケットシートで破れが無い事は状態としては個人的にも評価が高いです。
芳香剤の異臭など無く、車内クリーニングを業者に依頼する必要もありませんでしたので、とてもいい状態の車両を入手する事が出来ました。
この点は、事前のオークション資料通り問題ありません。
一点だけ、助手席のドアの樹脂パネルに子供が乗り降りをしていた靴跡が沢山付いていました。恐らく私と同世代の子育て中の方が乗っていたのだと少しホッコリしました。
あと、天井にも自転車のタイヤが擦った跡が少しありました。この程度は中古車ですので許容範囲ですし、私も子育てに使用するので同じ事ですから気になりませんでした。
まとめ
ここまでアルトワークスHA36Sを中古で入手する方法から、実際に私がオークションで購入した車両の書類との不一致点を紹介してきました。
店頭購入は実車を自身で直接目視確認出来る事が最大のメリットです。店頭購入で実車確認のチャンスを逃す事は必ず避けて下さい。
オークションによる中古車購入では、特に車両内部まで細かく確認できないため目で見てわかる範囲でしか把握できない事が一番のデメリットです。
今回私が購入した車両はいい方向に転びました。前オーナーがカスタム途中で手放した感じがありましたし、自分もカスタムする予定だった部分がカスタム済みでした。
前回の記事で詳しく説明しましたが、車のカスタムは事前に計画し1回でまとめてカスタムする事が最も安く、車に優しいカスタムをする事が可能です。
少しづつカスタムしようと思い車両を購入しても、今回私が購入した車両の様に中途半端なまま手放す事になるの場合が多いです。
毎日車に乗っている人は特に、少しづつカスタムしている間に走行距離が伸びてしまったり、自分の生活環境が変わってしまい途中で手放す事になります。
車は日々劣化していきますし、自分も生活している以上環境変化を伴います。購入前に確りと計画を立てて、準備が出来たら1回で全てを完了させる方法を私はオススメしています。
次回記事では具体的なカスタム事例とカスタムパーツの見積もり総額を公開していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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