バイクにスマホを装着してナビを使用する方法は昨今では当たり前の光景となっておりますが、取り付け場所によっては非常に不便な思いをする事となってしまいます。
せっかく付けたスマホマウントで車両操作を誤ったり、脇見が増えてしまっては事故を誘発してしまう事に繋がります。
そこで、実際にNMAXを所有している私が、ミラー取り付けタイプのショートクランプバーと左右ミラー連結のロングクランプバーの両方を使用し、検証してみました。
実際にNMAXでどちらも使用してみた私が、実際に良かった点や悪かった点を紹介します。
実際に使用している様子はYouTubeチャンネルで配信しています
スマホホルダーのマウント位置が重要な理由
スマホホルダーを取り付ける位置は意外と重要です。実際に取り付けしてみると全然見えなかったり、タンデムすると邪魔になったり、バイクの車両操作の邪魔になる事もあります。
何度も運転中邪魔だと感じたスマホの場所
「ハンドルとミラー付近」です。私のスマホホルダーは自転車でも使用できるようにクランプタイプのモデルを使用しています。振動吸収機能やダブルロック機構で安心安全なスマホホルダーです。
スマホホルダーはとてもいい製品なのですが、NMAXに取り付ける際には工夫が必要でした。NMAXはハンドル周りも全てカウルでおおわれていて隙間がありませんので、直接ハンドルバーにマウントする事ができません。
そこで、左ミラーの根本が2センチ以上あるのでスマホホルダーをクランプして走行してみましたが、ほぼ垂直になる為画面が全く見えません。
次に、ミラーから取り付けるタイプのクランプバーを取り付けてスマホを取り付けてみましたが、今度はどう取り付けても高さが高すぎて、画面が顔と近くてすごく邪魔なんですね。
ミラーってそもそも邪魔になりがちな場所にあるから細くて風邪を切る形状をしているわけです。スーパースポーツみたいに車体前方に付いている車両は別ですが。その邪魔にならないようにしてあるミラーの横に、でかいスマホの壁を作ると風で飛びそうで怖いですし操作時にも常に手が当たって邪魔になります。
ヘルメット触ったり、ヤエーしたりする時もいつも手にスマホホルダーがぶつかります。なにより、メーターから前後距離が遠く、メーターを見ている範囲内にスマホの画面が入ってこないため、少し後ろに引いて画面を注視しないと見えない状況になります。
タンデムしている時などいつもと少し着座位置が前よりに変わってしまいますので、毎回ミラーの方向を注視しないと画面が見えません。前方不注意になりかねませんから危険です。
ですので、写真にあるようなショートタイプのクランプバーはNMAXにはオススメ出来ません。逆にPCXなんかだと、スマホホルダー単体でハンドルに挟み込むだけですので取り付け箇所は自由です。フルカウルは錆に強いですが、拡張性があまりないのがデメリットです。工夫でしのぐしかありません。
スマホホルダーの選び方
スマホホルダーは間違いなくクランプタイプの取り外しが簡単な物がお勧めです。使用する時だけ取り付けて、出先でバイクから離れる時はスマホホルダーはメットインへ。
そして、スマホ接続部分は衝撃吸収形状で背面ダブルロックタイプがお勧めです。私の用意したものは少し値段は高いですが、クランプの前後方向で上限の飛び出し高さも調整できますので非常に便利です。このまま自転車や他のレンタルバイクにも使用する事も出来ますので、固定タイプで錆びて行くよりよほど長く使用できます。暴風雨でもびくともしませんでした。
ただし、私が使用しているスマホXperia5では細くて下側の2隅が端っこまで届きません。バイクが揺れるレベルで何度引っ張っても落ちる事はありませんでしたので、補助具一切なしでそのまま使用していますが、激しい振動でも全く問題なく使用できています。
マウントの選び方
ミラー固定ショートマウント
基本的には手軽なミラー固定タイプを選ぶ場合が多いと思います。この時重要なのがクランプバーのバーの長さになります。先ほどお見せした写真のセットを一番最初に試しました。
こちらのハンドルクランプバーは定番「カエディア」の製品です。あらゆるクランプバーなどアクセサリー製品を低価格高品質で提供しているメーカーです。私の購入した製品もただのバーではなく汎用性の高い物でした。私が購入した製品は以下の通りです。
スマホホルダー:「joyroom」
スマホマウント:「カエディアのマルチクランプ」
デメリット
しかしながら、この定番のサイズ感のセットがNMAXにはかなりデメリットが多い事を娘と300キロ程ツーリングしてから気付きました。
先ほど書いた、とにかく手がぶつかる事と画面を確認しにくい事です。クランプバーもスマホホルダーも良い品物なのに、場所がどうしても邪魔でした。
左右ミラー固定ロングマウント
どうしてもミラー付近のマウントでは運転時に邪魔過ぎて嫌になってき為、調整式の「ロングタイプのクランプバー」を用意してみました。左右に伸縮する為幅広いバイクに使用可能な上に安価で入手可能です。
このクランプバーは最高ですね。ローポジションでドライバー目線ではスピードメーターの下にピッタリと並んでいるので目線移動無しで確認可能です。
複数アングルで紹介してみましょう。
ライダー目線(高身長向き)
メーターのすぐ下にスマホホルダーが来て非常に見やすいです。私は身長が186㎝ありますので低身長の方には少し位置が高いかもしれません。そんな時は下の写真のようにしてみて下さい。
ライダー目線(低身長向き)
私の使用しているスマホホルダーであれば、クランプを逆さにするだけでホルダーの取り付け高さがこれだけ低くなりますので、低身長の方でもメーターへの視界を確保する事が可能です。
動画撮影する場合の見え方
広角カメラアングル
ヘルメットマウントにGoProなどアクション系カメラを使用した際の広角を疑似的に再現したスマホ写真になります。撮影はスマホの広角撮影ですが、実際の動画撮影後の見え隠れするスピードメーターのモザイクには細かなカット割りやトラッキング補正など数分の動画の処理に何時間も費やす面倒なスピードメーターの存在を上手く隠す事が可能です。
動画内速度に関する補足説明:
YouTubeなどでは走行時の制限速度に注目が集まりがちですが、走行中は交通の円滑を計る必要もある為、その時の道路状況によって多少速度誤差は発生します。しかしながら、周囲の交通状況を視聴者は把握できない為、速度超過が指摘されがちです。結果的にメーターを隠すしか無くなっているのが現状のように感じます。私は制限速度で走行して後ろに車の列ができてきたら広めの路肩に停車してイエローラインでも後続車に合法的に追い越しをしていただくように配慮しています。しかし、カメラによって見える速度感は様々ですので30キロでも超広角レンズで低い位置にマウントしていると猛スピードに見えます。その場を走っている人たちにしかその時の実際の道路状況は解らないと個人的には感じます。
以前40キロの制限速度で走行中、渋滞した後ろの車の車列の中からサイレンを鳴らしたパトカーが出てきて停車させられ、交通の円滑を図るよう厳重注意を受けた知人もいます。状況によって走行する速度はある程度考慮する必要が有るようですし、教習所でもそのように私も習いました。さすがに40キロの道を100キロ出すのは異常だと思いますが、プラス10キロ以内程度は許容範囲ではないかと個人的には感じます。
私の場合は、後続車や自分の通過待ちの人がいなければゆっくり走れますので、出来るだけ後ろに車がいない状況を作れるようにしています。
通常カメラアングル(高身長向き)
昨今ではスマホでモトブログをされる方もいると思いますので、手振れ補正重視のメインカメラ画角です。アゴマウントではなく首掛けマウント画角くらいになります。アゴマウントの場合角度によっては映り込む可能性もありますね。スマホホルダーは長身設定です。
通常カメラアングル(低身長向き)
低身長設定でも確りとメーターを隠しつつドライバーはメーターを目視する事が可能です。この方法であれば、スマホをセットしていなくてもメーターの映り込みを予防できます。
デメリット
ロングタイプの拡張クランプバーにもデメリットはあります。事故の際にはこのクランプバーに飛び込む事も想定される為、何もつけていない純正より事故の際の重症度が変わってきてしまうかと思われます。実際に事故をしてこのクランプバーで致命傷を負った経験はありませんが、酷いバイク事故でケガをして大変だった時期も経験してきましたので、こういった素材がそのまま露出している部分は安全面を考慮すると極力無い方が良いです。
拡張クランプバーの取り付け方法
ミラー根本のゴムカバーを引っ張り上げます。中からボルトとナット出てきます。「上はミラー角度調整用ナット」で「下はミラー脱着用ボルト」です。
左右でネジの回転方向が異なりますが、ミラーの根本の脱着ネジは両方車両の前方向にミラーを回すと回って取れます。
はずれたら、そのボルトにM10の穴の開いたクランプバーの根本を取り付けます。そのままミラーを外回しにしたら大体元の位置に戻るので、あとは取り付けする曽合の厚みの分でミラーが外向きで止まってしまうため、上のナットを緩めて最終的なミラー位置を決定して本締めします。
ロングタイプのクランプバーも取り付けは同じです。ミラーを外して、片側筒仮止めします。伸縮ロックの為に左右2つづつ先のとがったイモネジを使って差し込むようにして固定します。ロングタイプのバーは強度保持の為厚みがありますが、純正のミラーで取り付け出来ました。左右のミラー位置の調整は厚みがある分必須です。
ショートタイプは塗装が剥げやすかったので取り付け傷ができてしまいました。
タッチアップペンで簡単に補修錆止め出来ます。
ロングタイプも最初固定してあったイモネジの穴があります。
タッチアップペンで補修して錆止めします。
取り付け失敗例
取り付けは必ず一番下のボルトに行ってください。上部ナットに取り付けてしまうと、写真の様にボルト部が丸出しになり保護キャップが届きません。錆びてしまいますので、うっかり間違えない様に気を付けましょう。
拡張クランプバーが必要ない場合
基本的にクランプバーが必要ない車両は、ハンドルバーがむき出しになっていてハンドルバーが独立しているモデルになります。
ネイキッドやオフロードなどハンドル付近が丸出しになっている車両はクランプタイプのスマホホルダーで挟み込むだけですので、非常に簡単です。
スーパースポーツなどは車種によると思いますが、スポーツタイプ専用のステアリングの中心軸に直接取り付けできるようなモデルもあります。
一番厄介なのが、フルカウルスクーターだと今回感じました。
まとめ
今回2種類のクランプバーを検証してみましたが、最初から実はロングタイプのクランプバーの方が良い気がしていたのですが、外観をあまり変えたくなかったため付けたくはありませんでした。
しかし、一度使えばめちゃくちゃ便利なことが解ります。小さいクランプバーはミラーの外向きに付けると360度カメラにもちょうど良さそうですし、ロングタイプのマルチクランプバーも360度カメラの延長マウントの取り付けや自分撮りアクションカムの取り付けにも最適ではないかと思います。
もちろん、普通のライディングにもセンターマウントは役立つ事は間違いありませんし、カウルの付いているバイクの場合雨風の影響を受けにくくなりますのでお勧めです。ミラー取り付けで風が直当りするより、はるかに安心してスマホホルダーを使用できる事は間違いありません。スマホ落下による後続車の事故の誘発にも繋がってしまいますので注意しましょう。
安全面に気を付けて、楽しいバイクライフを送りましょう。
バイクは楽しいけど、子供も確りフルフェイスと全身プロテクター使おうね!
その通り!では最後までよんでいただき有難うございました。
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今回実際に検証した製品紹介です。ショートクランプバーは工夫次第でアクションカムのタンデムアングルの撮影に上手く使えます。
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タンデムスタイルの単独取材記事と特集記事にて私やバイクチームのバイクライフについて複数ページで紹介いただきました。コミュニティの作り方やチームの運営、わたし個人のバイクライフについてもお話ししています。
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オシャレで高品質なバイクグッズはデグナーがオススメです。
私はタンデムスタイルの取材記事と特集記事でデグナー製品をお勧めしています。
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